いくらショートカットを憶えても使いこなせなければ意味がない。
コピー＆ペーストなんて当たり前の状態になっていて当然である。
どのようにショートカットを使っていくかは数値を打ち込む回数による。
カーソル手動で位置をズラすのは簡単だが、あいまいな部分が出てきてしまう。
数値で組むことを憶えるとスピーディに確かな版下作成が可能になる。
簡単な作業を例にとって、どのように作成していくのか説明していきましょう。

まず、30mm四方の■を描きます。

できあがった■をコピー（コマンド+C）して背面にペースト（コマンド+B）しましょう。背景の■を赤（M100+Y100）に線幅10ptにしてこれも赤にします。

上記のように出来たら、一回解除します。
ここから背景に■（赤）の線幅を調整し直したいとします。
よく見られるのが■（黒）をロック（コマンド+2）して背景の■（赤）を調整していくやり方。あとは■（黒）を他の位置にどけて、■（赤）を調整した後にアンカーポイントを合わせて完成させるやり方ですが、ここでは、数値にこだわって進めていきます。

環境設定のダイアログを表示します。（コマンド+K）
カーソルキーを「35mm」に設定します。

カーソルの↑を1回押し、上に35mmズラしました。

■（赤）を選択し線幅を5ptに調整します。

■（黒）を選択して、カーソル「↓」を1回押せば、

元の位置に戻り、出来上がりです。
このように数値分だけ動かすことにより確実に元の位置に戻るわけです。

これをコピーして一定間隔でペーストしたい場合にも目見当で行わずにツールの黒矢印をダブルクリック（オブジェクト→変形→移動）して移動のダイアログを表示して垂直移動距離を「35mm」にして「コピー」をクリックします。

下記のように元の位置から35mm上にペーストされました。

複数必要ならこのままコマンド+Dを押した分だけ同じ方向、間隔に増えていきます。

いかがでしょう。
ダイアログを表示するときにもショートカットやダブルクリックを心がけ、数値でオブジェクトを動かすように出来ればスピーディに確かな版下作成が出来るでしょう。メニューバーから選択することが少なければ少ないほど時間短縮出来ていると思ってください。

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